2011年04月
2011年04月27日
軽量鉄骨造と重量鉄骨造の違い
先日、少し触れました『軽量鉄骨造』と『重量鉄骨造』のついて、メールで質問があったので、その方にお答えした回答をお話します。
軽量鉄骨造とは、厚さ6mm以下の鋼材からなりブレース構造。
重量鉄骨造とは、厚さ6mm超えの鋼材からなり、ラーメン構造。
ブレース構造とは、柱と梁に加え筋交いが配され、接合はピン接合になります。
ラーメン構造とは、柱と梁からなる構造で接合は剛接合になります。
剛接合とは、外からの力に抵抗する接合方法
ピン接合とは、外からの力に抵抗せず回転してしまう接合方法。よって、建物としては筋交いが必要です。
同じ鉄骨造でも、『軽量鉄骨造』は、木造と同じブレース構造で、『重量鉄骨造』は、コンクリート造と同じラーメン構造です。まったく、構造が違うということをわかっていただけましたか?
また、建物の耐用年数も、建物の構造別に比較すると(減価償却資産の耐用年数等に関する省令による)
木造 22年
軽量鉄骨造 27~34年
重量鉄骨造 47年
『軽量鉄骨造』の耐用年数としては、木造より長いですが、『重量鉄骨造』の6~7割りです。
建物の建築費から考えると『軽量鉄骨造』と『重量鉄骨造』は同じぐらいの金額ですから
前者は、割高だとぼくは思います。
・・・と、まあ、難しい話をダラダラと書いてしまいましたが、『軽量鉄骨造』は、木造と同じ構造で、
『重量鉄骨造』とは、まったく違う建物だとわかっていただけるとうれしいです。
また、最近、某住宅メーカで重量鉄骨造3階建てと謳ってCMしているところがありますが、その建物は
柱の大きさ 150mm 厚さ 6~9mmでした。確かに、ここまで話した内容どおりの建物です。
しかし、高炉メーカー(鉄骨の材料を作っている会社)の規格で言うと重量鉄骨というのは、構造用角型鋼管(要するに柱の鋼材です)で、サイズ200mm以上厚さ9mm以上の鋼材をいいます。つまり、サイズ 200mm以上 厚さ 9mm以下のものは、材料を生産している会社では、重量鉄骨ではないということです。
間違っているわけでもなく、悪いわけでもないですし、、国(税金の分け方)の決まりと高炉メーカーの規格のズレもあるのでなんとも言えません。
僕たちは、家を建てるとき自分で自分の家を建てます。ですが、建設業でない方たちは、本当に建設業者を選ぶのは大変なことだと最近つくづく思わされます。建物の構造から建材・住宅設備の種類、そして、専門的な言葉まで、難しすぎて誰に頼んでいいかわからなくなってしますと思います。よく聞くのは、大きい会社だから安心と
言われますがどうなのでしょう?
とにかく、皆さんに選んでいただけるよう努力して、選んでいただけたときには満足いただける建物を作ろうと
思う今日この頃です・・・。
軽量鉄骨造とは、厚さ6mm以下の鋼材からなりブレース構造。
重量鉄骨造とは、厚さ6mm超えの鋼材からなり、ラーメン構造。
ブレース構造とは、柱と梁に加え筋交いが配され、接合はピン接合になります。
ラーメン構造とは、柱と梁からなる構造で接合は剛接合になります。
剛接合とは、外からの力に抵抗する接合方法
ピン接合とは、外からの力に抵抗せず回転してしまう接合方法。よって、建物としては筋交いが必要です。
同じ鉄骨造でも、『軽量鉄骨造』は、木造と同じブレース構造で、『重量鉄骨造』は、コンクリート造と同じラーメン構造です。まったく、構造が違うということをわかっていただけましたか?
また、建物の耐用年数も、建物の構造別に比較すると(減価償却資産の耐用年数等に関する省令による)
木造 22年
軽量鉄骨造 27~34年
重量鉄骨造 47年
『軽量鉄骨造』の耐用年数としては、木造より長いですが、『重量鉄骨造』の6~7割りです。
建物の建築費から考えると『軽量鉄骨造』と『重量鉄骨造』は同じぐらいの金額ですから
前者は、割高だとぼくは思います。
・・・と、まあ、難しい話をダラダラと書いてしまいましたが、『軽量鉄骨造』は、木造と同じ構造で、
『重量鉄骨造』とは、まったく違う建物だとわかっていただけるとうれしいです。
また、最近、某住宅メーカで重量鉄骨造3階建てと謳ってCMしているところがありますが、その建物は
柱の大きさ 150mm 厚さ 6~9mmでした。確かに、ここまで話した内容どおりの建物です。
しかし、高炉メーカー(鉄骨の材料を作っている会社)の規格で言うと重量鉄骨というのは、構造用角型鋼管(要するに柱の鋼材です)で、サイズ200mm以上厚さ9mm以上の鋼材をいいます。つまり、サイズ 200mm以上 厚さ 9mm以下のものは、材料を生産している会社では、重量鉄骨ではないということです。
間違っているわけでもなく、悪いわけでもないですし、、国(税金の分け方)の決まりと高炉メーカーの規格のズレもあるのでなんとも言えません。
僕たちは、家を建てるとき自分で自分の家を建てます。ですが、建設業でない方たちは、本当に建設業者を選ぶのは大変なことだと最近つくづく思わされます。建物の構造から建材・住宅設備の種類、そして、専門的な言葉まで、難しすぎて誰に頼んでいいかわからなくなってしますと思います。よく聞くのは、大きい会社だから安心と
言われますがどうなのでしょう?
とにかく、皆さんに選んでいただけるよう努力して、選んでいただけたときには満足いただける建物を作ろうと
思う今日この頃です・・・。
2011年04月25日
配筋検査
現場の施工の様子の写真のアップがだいぶ遅くなってしまいました。
遣り方(建物の位置出し)・掘削(土を掘る作業)・鉄筋(コンクリートの中に埋め込む鉄棒)・型枠工事(コンクリートの形を成型するための木の枠)工事まで終わってしまいましたが、まとめてご紹介したいと思います。
敷地の際に立ててある木の杭と板を立て、それに建物の通芯を書いて建物の位置を出します。
建物の位置を決めたら、設計図の基礎の深さまで重機で掘ります。
これは、捨てコンクリートといって、基礎(柱のポスト・地中梁)の底面を平らにし、基礎の位置を出すために施工するコンクリートです。
アンカーボルト(鉄骨の柱と基礎をつなぐためのボルト)を取付て、鉄筋を組み立てます。
アンカーボルトは、一本の鉄骨の柱に30mm直径のものが8本埋め込まれます。
柱脚(柱を支える基礎の部分)は、700mm角で鉄筋も16mmが8本埋め込まれ、その周りを15mmの鉄筋で150mmピッチに囲います。重量鉄骨造が強いといえる理由の一つがこの基礎との接合方法だと思います。
一番大きな地中梁の鉄筋施工後です。
地中梁のサイズは、700mmx400mm 主筋 D22-3本 上・下とも配筋されています。
鉄筋の施工が終わり、型枠工事です。
型枠は、コンクリートを打設するために、コンクリートを設計図通りの形に打つための仮設の枠です。
コンクリートが硬化すると外します。
・・・と、ここまでの工事を終えて、今日、住宅瑕疵担保保険の配筋検査が無事終わりました。
もちろん、施工状況も問題なく、明日からコンクリートを打設します。
鉄骨造といっても、住宅メーカーの軽量鉄骨造と自社のような重量鉄骨造の区別がつかないと思います。
もちろん、鉄骨本体もまったく違いますが、基礎の深さ・大きさ・柱の接合方法などなどまったく違います。
軽量鉄骨造の基礎は、木造の基礎と変わりません。この違いをぜひ皆さんに知っていただきたいです。
また、コンクリートの打設状況や、圧縮試験のサンプリングの様子もご紹介したいと思います。
まとめてのご紹介になってしまいましたが、質問などはメールにて随時受け付けております。
お気軽にどうぞ!!
2011年04月20日
鉄骨工事 製品検査 超音波探傷検査
先日、加工の終わった鉄骨の柱の検査を終了しました。
その様子をご紹介したいと思います。
この写真は、完全溶け込み溶接部分の超音波探傷検査をしているところです。
完全溶け込み溶接というのは、母材(ここでは、柱の鋼材)と一体となり溶接部が母材からの力をそのまま
伝えられる溶接方法で、構造的に大事な部分は完全溶け込み溶接が採用されます。
それだけ大事な部分なので検査をするのです。
溶接部分に超音波をあてて内部にキズがないかどうかを調べています。
もちろん、検査結果はOKです。
これが、超音波探傷検査のための機械です。少し古いですが、まだまだ大丈夫です。
自社では、鉄骨加工をしているので、超音波探傷検査の技術者も、機械も持っています。
今度は、製品検査です。完成した製品(柱や梁)の長さや溶接部分の外観を検査します。
製品の検査をするのにも、鉄骨製品検査技術者という資格者が行っています。
もちろん、自社の社員です。
このように、重量鉄骨の加工は、たくさんの資格と検査があります。安心・安全な建物を建てるためにたくさんの資格を取り、検査を行い鉄骨の建物は、建設されています。
自社では、重量鉄骨の加工・溶接はもちろん、検査機器・資格まで保有し、重量鉄骨の建物を建てることにおいて、知識と技術・経験を生かし、どこの会社にも負けない建物を建てるために日々努力しています。
表現など、不慣れなことも多くわかりにくかったかもしれませんが、鉄骨の工場加工の様子は終わりです。
また、現場の建て方をご紹介しますが、不明な点・質問等ありましたらメールにてご連絡ください。
その様子をご紹介したいと思います。
この写真は、完全溶け込み溶接部分の超音波探傷検査をしているところです。
完全溶け込み溶接というのは、母材(ここでは、柱の鋼材)と一体となり溶接部が母材からの力をそのまま
伝えられる溶接方法で、構造的に大事な部分は完全溶け込み溶接が採用されます。
それだけ大事な部分なので検査をするのです。
溶接部分に超音波をあてて内部にキズがないかどうかを調べています。
もちろん、検査結果はOKです。
これが、超音波探傷検査のための機械です。少し古いですが、まだまだ大丈夫です。
自社では、鉄骨加工をしているので、超音波探傷検査の技術者も、機械も持っています。
今度は、製品検査です。完成した製品(柱や梁)の長さや溶接部分の外観を検査します。
製品の検査をするのにも、鉄骨製品検査技術者という資格者が行っています。
もちろん、自社の社員です。
このように、重量鉄骨の加工は、たくさんの資格と検査があります。安心・安全な建物を建てるためにたくさんの資格を取り、検査を行い鉄骨の建物は、建設されています。
自社では、重量鉄骨の加工・溶接はもちろん、検査機器・資格まで保有し、重量鉄骨の建物を建てることにおいて、知識と技術・経験を生かし、どこの会社にも負けない建物を建てるために日々努力しています。
表現など、不慣れなことも多くわかりにくかったかもしれませんが、鉄骨の工場加工の様子は終わりです。
また、現場の建て方をご紹介しますが、不明な点・質問等ありましたらメールにてご連絡ください。
2011年04月16日
2011年04月12日
おどろき!!です・・・
今日は、建物話ではないですが、かなりの驚きだったのでブログに書かせてもらいます。
今日、某住宅メーカーが営業にきました。一流どころ?ではないですが、TVのCMも流れている会社です。
うちの会社に、フランチャイズ契約をしないかという話でした。選ばれることは光栄なことですが、その、契約内容と金額が驚愕でした。
住宅メーカーの金額の高いことは、聞いたり、調べたりして知っていましたが、こんな内容でお金が掛かるとは・・・。
とくに驚いたのは、
①モデルハウスは、フランチャイズ企業が建てる。
②TVCMの費用は、毎月フランチャイズ企業が、10~15万円徴収されて流されている。地域の広告等の宣伝費用ももちろん、フランチャイズ企業持ちです。
③商品の提供(ブランド名の使用、建物プラン、カタログ等)はされるが、
お客様への営業・確認申請等諸手続き・資材の手配から現場管理までフランチャイズ企業が行う。
④フランチャイズ企業になるために何百万円、なってからもロイヤルティー等が毎年何百万円掛かる。
…ということは、ただ、営業が出来ないから(一番難しいですが・・・)〇〇〇ホーム・〇〇〇ハウスなどの名前を使わせてもらうだけで、5年で5千万円ぐらい掛かるってこと?ですね。
材料も、施工もフランチャイズ企業が手配するのならば、地方の工務店が建てた建物とまったく変わらないということですね。
そりゃ~、お施主さんの建築費用が高くなるわけです。納得できました。
見学会などに、大手住宅メーカーで契約した後来るお客さんに、大手メーカーは安心だから契約したと言われますが、ホントに安全なのでしょうか?
結局、地方の建設会社が営業し、設計して建物を建てている、その仕事にロイヤリティーとかいうものが乗っかっているだけにしか思えないそして、フランチャイズ企業は、お金を払えば他の会社の名前で建物を契約し建てるそんな仕事が安全ですか?なんて思う今日この頃です。
この話は、あくまでも自社に来た住宅メーカーの話を元にしています。全ての住宅メーカーがフランチャイズシステムを使用しているわけではありません。また、自社は、フランチャイズ契約はしませんでした。
今日、某住宅メーカーが営業にきました。一流どころ?ではないですが、TVのCMも流れている会社です。
うちの会社に、フランチャイズ契約をしないかという話でした。選ばれることは光栄なことですが、その、契約内容と金額が驚愕でした。
住宅メーカーの金額の高いことは、聞いたり、調べたりして知っていましたが、こんな内容でお金が掛かるとは・・・。
とくに驚いたのは、
①モデルハウスは、フランチャイズ企業が建てる。
②TVCMの費用は、毎月フランチャイズ企業が、10~15万円徴収されて流されている。地域の広告等の宣伝費用ももちろん、フランチャイズ企業持ちです。
③商品の提供(ブランド名の使用、建物プラン、カタログ等)はされるが、
お客様への営業・確認申請等諸手続き・資材の手配から現場管理までフランチャイズ企業が行う。
④フランチャイズ企業になるために何百万円、なってからもロイヤルティー等が毎年何百万円掛かる。
…ということは、ただ、営業が出来ないから(一番難しいですが・・・)〇〇〇ホーム・〇〇〇ハウスなどの名前を使わせてもらうだけで、5年で5千万円ぐらい掛かるってこと?ですね。
材料も、施工もフランチャイズ企業が手配するのならば、地方の工務店が建てた建物とまったく変わらないということですね。
そりゃ~、お施主さんの建築費用が高くなるわけです。納得できました。
見学会などに、大手住宅メーカーで契約した後来るお客さんに、大手メーカーは安心だから契約したと言われますが、ホントに安全なのでしょうか?
結局、地方の建設会社が営業し、設計して建物を建てている、その仕事にロイヤリティーとかいうものが乗っかっているだけにしか思えないそして、フランチャイズ企業は、お金を払えば他の会社の名前で建物を契約し建てるそんな仕事が安全ですか?なんて思う今日この頃です。
この話は、あくまでも自社に来た住宅メーカーの話を元にしています。全ての住宅メーカーがフランチャイズシステムを使用しているわけではありません。また、自社は、フランチャイズ契約はしませんでした。